昔は面白いパソコンがたくさんあった、パソコン自体にワクワクしたものだ、昔は良かった。。
と書くと、単なるノスタルジック発言のようにも取られかねないですが、実際、昔のパソコンの世界は楽しかったのです。
まず独自規格のPCがいくつもあって、マシン自体に個性がありました。
NECのPC98、エプソンの互換機、富士通のFM-Vシリーズ、シャープのX1、MSX。そしてPCファン全員から羨望のまなざしで見られた、X68000とFM-TOWNS。
そもそも全てにおいてライフサイクルが長かった。「標準性能」のマシンを購入すれば、3年くらいは安泰でしたよ。今はなんでもすぐに陳腐化するので、マシン自体にありがたみがないですよね。
そしてPCといえばゲームを抜きにしては語れないですが、昔はいわゆる家庭用ゲーム専用機よりもPCゲームの方がエラかったので、ちょっと高級な世界だったのです。PCの世界は。
と思っている人は世の中にたくさんいるもので、先日本屋に寄ったらこんな本があったので、思わず購入。
昔のパソコンのパンフレットをベースに当時のマシンを紹介しています。マシン以外でも、ゲームやら、雑誌やら。
「ああ、そうだった、そうだった。。」と、昔懐かしむわけです。
まぁある意味生産的な行為ではありませんが、振り返るという行為も時には必要だと思うのですね。
「あの頃は楽しかったのに、なぜ今は楽しくないのか?」
「どうすれば、あるいは、何に目を向ければ楽しくなるのか?」
という前向きな振り返り方をするのであれば、過去を懐かしむことにも意味が出てきます。
ただ、マシン自体にワクワクを感じる、というのはちょっと難しそうです。ワクワクするマシンを作ってくれるメーカが無い、なら自作するか!というのも違うような気がしますし。
どこかのメーカが突然スゴいマシンを発表し、ユーザが羨望のまなざしをもってヨダレを垂れ流す。そして羽陽曲折を経て手に入れる!こういうプロセスがいいんです。そのちょっと手の届かない感と、なんとか手を伸ばして手に入れた感がたまらないわけです。
まぁ日本独自規格パソコンが消滅して以降も、ビジネスの世界に目を向ければSunやらNeXTやらいろいろあったんですけどね。でもそれも今は昔。
とはいえ、マシン単体に期待するのもなんだか違うような気もします。やはりアレですかね。クラウド。
でもどっかのクラウド使ったって、別に面白くともなんともない。
自宅にラックでもおいて、プチクラウド構築が楽しそう?いやいや。。
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